初めてのブログです。読んだ本の記事を書いていこうと思います。
大学時代は、全く本を読まなかったのですが、仕事をしていく中で知識不足や、日本語能力の無さを実感して、本を読むようになりました。
普段は、誰かから進められた本を読んでいるのですが、たまにブックオフに行って、面白そうな本をかたっぱしから買っていくこともあります。そんな時に出会った本が、この「貧困大国アメリカ」。大学時代にアメリカに留学していたこともあって、手に取った一冊です。
あまりうまく内容をまとめられていませんが、格差が広がっているアメリカの実情を、教育・医療・戦争といった切り口から簡単にまとめているわかりやすい本ですので、是非読んでみてください。
【簡単な内容】
9.11同時多発テロ以降、以前にもまして、自由主義経済が浸透してきたアメリカに置いて、中間層が激減し、市民の経済状況が二極化してきている。また、政府も自由主義経済を標榜し、民主化という旗の元に、以前までは政府が行ってきた、教育医療などの市民生活の根幹をなす部分まで、競争が導入され、民間企業がその実施を担うようになった。
利益を追求するあまり、お金が第一の目的になり、市民に届くサービス自体の質は低下してしまった。その結果、生活の質は低下していき、また、教育・医療の値段が高騰したことによって、それら生活の基本となる事柄についても、金が払えない人が増加し、貧困の連鎖が止まらなくなっている。その一方で、資本家や大企業の上層部は懐を耕している。貧困(多重債務)に苦しんでいる人々は、その借金から逃れるため、甘い謳い文句に負けて軍への入隊や、民営化された民営軍事産業に足を踏み入れていく。行き過ぎた資本主義によって、基本的人権や選択の自由を奪われ、生命の自由を奪われている人々が存在してしまっている。
このように弱者を食い物にして、一部の富者がより豊になっていく構造はアメリカのみならず、世界中に広がっている。日本も人ごとではなく、自由主義という名の下に、民営化、規制緩和が進んでいる。状況を打開するためには、まずは、人々が現状を、正確に状況を把握し、行き過ぎた資本主義にならないように、行動をしていくことが重要である。