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【本の記録】危機の現場に立つ written by 中満泉

こんばんは

 

本日紹介する本は、国連の中で働く日本人の中で一番トップに近い方、中満泉さんの人生について書かれた本です。

 

危機の現場に立つ

危機の現場に立つ

 

 

 

中満さんは、現在、国際連合事務次長・軍縮担当上級代表として、国連にご勤務されていますが、この本には、ここにいたる道のりを、大学時代の話から順をおってわかりやすく書かれています。

 

ジョージタウン大学の修士課程を終了したのち、JPO(日本の外務省が国連に日本人を送り込むために行っている制度)を利用して、トルコのUNHCRにて勤務を始められた。その後は、紛争後の難民支援を行うUNHCRの現場で職歴を積まれ、ジューネーブでも勤務をされた。

 

ニューヨークの国連本部での勤務・結婚を経て、スウェーデンにあるIDEA民主化を推進する国際機関)での勤務し、その後日本に帰国している。その間、JICAシニアアドバイザー・一橋大学教授を歴任しその後ニューヨークの国連本部での勤務(PKO局 政策部長)を再開された。

 

行動力・判断力共に優れており、すごい人だといいう印象をいただくと同時に、人を引きつける力があると感じた。筆者も、有能な上司に恵まれたと文中で述べているが、それ以上に、その有能な上司の要求に答え続け、また有能な上司から期待を集めていたからこそ、上記のようなキャリアが達成されたのではないかと思います。

 

有能な上司に囲まれて仕事をしても、その環境を生かしきれない人も多くいると思う。この本を通して、その環境を活かすも殺すもその人次第ということを学びました。

 

この本は、中学生の読書感想文用の推薦図書にもなっているみたいで、全ての漢字には振り仮名が振ってあるし、すごく読みやすい本です。また、今後の仕事を考える上で、学生から社会人の若手まで多くの人に役に立つかと思います。

 

また、本を読むのが早い人であれば、数時間で読めてしまう点もおすすめですね。

是非読んでみてください。